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【金沢赤十字病院】広報誌 かなざわ日赤ニュース Vol.16紹介ページです。

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かなざわ日赤ニュース Vol.16(平成20年1月発行)

慢性腎臓病とは?
医師 久田 幸正(ひさだ ゆきまさ)
第四内科部長
日本内科学会認定内科専門医
日本腎臓学会認定腎臓専門医

慢性腎臓病とは

 皆さんは、慢性腎臓病(chronic kidney disease: CKD)という言葉を聞かれたことがあるでしょうか?言葉の定義としては、「尿蛋白陽性などの腎疾患の存在を示す所見」あるいは「腎機能低下(糸球体濾過量が60ml/min/1.73m2未満)」が3ケ月以上続く状態を意味しています。
 この病気の対策を進める動きが最近全世界的に進んでいます。この病気の怖いところは、かなり進んでしまうまで症状がほとんどなく、気がついたら末期の腎不全であったということが少なくない点です。末期腎不全となり透析が必要となることは当然大きな問題ですが、このことに加え最近注目されていることは、慢性腎臓病があると心血管疾患発症のリスクが高くなることがわかってきたことです。例えば心不全や心筋梗塞といった心疾患や脳梗塞の発症が増えるのです。

 糖尿病や高血圧などが心血管疾患の危険因子として有名ですが、慢性腎臓病の存在はこれらに匹敵するかあるいは上回るものなのです。


どんな人が慢性腎臓病になりやすいか?進行しやすいか?

 現在のところ、高齢、高血圧、糖尿病、肥満、喫煙などが慢性腎臓病の危険因子として知られています。これらの危険因子を持つ人、とりわけ高血圧の人、蛋白尿が多い人の場合、既に存在する慢性腎臓病がさらに進行しやすくなります。現在透析導入となる原因疾患の第一位は糖尿病による腎障害すなわち糖尿病性腎症で、年々増加しています。第二位が慢性糸球体腎炎、第三位が主に高血圧による腎硬化症となっています。いずれも前述の危険因子が加わるとさらに進行しやすくなります。


どうやって慢性腎臓病を見つけるか?治療はどうするか?

 前述のように慢性腎臓病は一般に自覚症状に乏しいので検査をしないとわからないことが多いのです。最も簡単な方法は尿の検査です。蛋白尿、血尿がともに陽性あるいは蛋白尿が多いほど慢性腎臓病の進行の危険が大きいことがわかっています。ただし検尿で異常所見の出にくい慢性腎臓病もあるため、血液検査も必要となります。

 慢性腎臓病は早期に適切に診断できれば、その進行をかなり遅らせられることも多いのです。多くは減塩、減量、禁煙などが必要ですが、降圧薬をはじめとした各種薬物療法も有効なことが多いので、かかりつけ医や当院でお気軽にご相談ください。



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