健康の広場
広報誌
かなざわ日赤ニュース Vol.12(平成18年11月発行)
「栄養サポートチーム」の紹介
- この度、当院に「栄養サポートチーム」ができました。-
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医師 二上 文夫(ふたがみ ふみお) 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会指導医 |
この度、当院に「栄養サポートチーム」ができました。
これまでの医療では、とかく病気の治療そのものに力が注がれ、病気を治すのに欠かせないはずの栄養管理がおろそかにされる傾向がありました。栄養不良があると、もとの病気が治りにくいだけでなく、合併症も起こりやすく、患者さまに不幸な結果を招きます。そこで誕生したのが「栄養サポートチーム」です。病院内のさまざまな職種の中から専門家たちが集結し、チームとして栄養状態の良くない患者さまを援助するもので、英語ではNutrition Support Team、頭文字をとって「NST」といいます。アメリカのシカゴで生まれ、その後あっという間に世界中の病院に広まりました。そのNSTが当院でも6月に発足しました。
NST回診
スタッフの医師、看護師、薬剤師、栄養士、検査技師、理学・作業療法士が週一回集まり、栄養サポートが必要と判断された入院患者さまを対象に、回診をおこなっています。患者さまを診察し、いろいろなデータをもとに栄養状態を評価します。さらに体格・病状に応じた栄養必要量を算出し、目標を設定します。その上で何が足りないか、どうすれば目標に近づけるか、全員で話し合い、具体的なプランを立て、主治医の先生とともに実践していきます。
腸をつかうことの重要性―「食べてなおす」
腸をつかうと、病原体に対抗する免疫の力を保つことができます。何といっても食事は最高の栄養法であり、NSTでは、まず “いかに食べていただけるか”を考えます。経口摂取が困難で点滴で栄養管理をおこなう場合でも、最終的に食事が摂れるようになることが目標です。病状や好みに配慮し、また少しでも食欲が湧くように、食事の内容・形態を変えたり、栄養補助食品を追加したりと、さまざまな試みをします。現在の補助食品は、栄養素の配分だけでなく、味や香りにも工夫がみられ、かなり充実しています。
スタッフがそれぞれの知識と技能をフルに発揮し、一丸となって患者さまを栄養面から支えます。
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