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【金沢赤十字病院】広報誌 かなざわ日赤ニュース Vol.11紹介ページです。

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かなざわ日赤ニュース Vol.11(平成18年5月発行)

「尿検査は大切です」

- なぜ血尿がみられるか -


血尿とは

 健康診断で血尿(尿潜血陽性)と言われたり、突然尿に血が混じり、びっくりしたことがあります。
 見た目は透き通った尿でも、詳しく調べると血液が混じっていることがあります。健康診断などで尿潜血という言葉を聞かれたことがあると思いますが、尿潜血とは尿に潜んでいる少量の血液、特に赤血球を化学的な方法で見つける方法のことです。ですから見た目がきれいでも陽性と出る場合(顕微鏡的血尿)があり、これも見てすぐに気づく赤い尿(肉眼的血尿)と同様に血尿です。目に見えない位なら大丈夫と思い込んで放置する方も多いと思いますが、どちらであっても腎臓、膀胱、前立腺などに重大な病気が潜んでいる可能性があります。膀胱炎や尿管結石などであれば、血尿だけでなく痛みが伴うこともあり、多くの人はすぐに病院に受診するものですが、実は本当に恐ろしいのは腎臓や膀胱や前立腺などの悪性の疾患です。なぜならこれらの疾患はほとんどの場合、痛みなどの症状がなく、しかも一度真っ赤な血尿が出ても、その後ウソのようにぴたりと止ってしまうことが特長だからです。このように血尿は身体の中の病気を知らせてくれる赤信号と言えます。


血尿から考えられる病気とは

 では血尿はどんな異常を教えてくれる赤信号ですか?血尿から考えられる病気とは?
 40歳以上で血尿をみたときに最も注意して考えておかなければいけない病気はがんです。血尿をきたすがんは腎臓がん・腎盂がん・尿管がん・膀胱がん・前立腺がんなどです。そのほかに尿路系臓器の周囲の臓器からのがんが浸潤し血尿を生ずることもあります。たとえば、大腸がん・子宮がんの転移がそれにあたります。


赤い尿を認めたときは

 がんによる血尿は通常肉眼的血尿なので肉眼的血尿に気づいたらすぐに検査を受ける必要があります。顕微鏡的血尿でもまれにがんによって起こされることがあります。腎臓がんでは背部痛を訴えることもありますが、無症状のことも多く肉眼的血尿があったときには他の症状がなくても是非検査を受けましょう。検査としては膀胱の内視鏡検査や超音波検査や尿の細胞診などがあります。
 血尿を生ずる病気としては、そのほかに結石があります。腎臓のなかで形成された結石が尿管の細い部分に詰まり痛みと血尿を生じます。尿管には3つの狭窄部(管の狭い部分)があり、そこに結石が詰まりやすくなっています。狭窄部に詰まっていない状態では痛みもなく血尿もほとんど認めません。
 膀胱炎もしばしば血尿の原因となり、通常は排尿時痛、頻尿や膿尿(白血球を混入した尿)を伴います。尿路系の炎症ではほかに細菌がついて起こる前立腺炎・腎盂腎炎・尿道炎も考慮する必要があります。また血尿を呈するものには慢性糸球体腎炎(特にIgA腎症)・多発性嚢胞腎・腎結核などもあげられます。



 赤い尿を認めたときや尿潜血陽性と言われた時は、このように色々な原因がありますので、まずは内科または泌尿器科でご相談ください。尿検査は手軽に行えて、とても重要な検査です。



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