健康の広場
広報誌
かなざわ日赤ニュース Vol.10(平成18年1月発行)
「風邪のお話」
身近な病気と言えそうな「風邪」は一体どのような病気なのでしょうか。その予防法やインフルエンザの対策法などをご紹介します。
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新型インフルエンザの問題
風邪は色々な原因で起こる呼吸器の感染性炎症性疾患の総称ですが、ただの鼻風邪からインフルエンザのように色々な全身症状を伴うものまであります。
その原因の90%以上は200種類以上もあるカゼウイルスです。「ひどくならないうちに」と、くしゃみや軽い鼻水程度で病院を受診されるお母さんも多いですが、ウイルスの病気である風邪にはインフルエンザを除き抗ウイルス薬はなく、我々の処方する薬は症状を楽にするもので予防効果はありません。病院の待合室には本物の風邪の患者さんがたくさんいますので、病院でひどい風邪をもらってしまう可能性もあります。
人ごみを避け、規則正しい生活を
風邪をひかないために大切なのは普段からの規則正しい生活です。そして風邪かなと思ったら栄養・休養・睡眠を十分とることが、現代の医学でも重症化を防ぐために最も重要なことです。風邪だと思ったら保育園や学校を休み家でしっかり休養をとる・・・忙しいお母さんが増えた現在、最も難しいことなのかもしれませんが、お子さんのために何とかしてあげたいものです。
手洗い、うがい、マスクなどの徹底を
最近、鳥インフルエンザが人から人へと感染するようになる“新型インフルエンザ”が問題となっています。新型インフルエンザの世界的な流行により、多くの人々の生命が脅かされます。抗インフルエンザ薬のタミフルは現在流行を起こしうる通常のインフルエンザでは発熱などの症状を約1日間短縮する効果しかありませんが、新型インフルエンザに対しては救世主的な期待が持たれています。このため、各国にタミフルの備蓄が呼びかけられていますが、不足しているのが現状です。備蓄のためタミフルを節約するには、通常のインフルエンザでは老人や幼児・基礎疾患を持っている人など重症化リスクの高い人に、その使用を制限する必要があると思われます。皆さんにも新型インフルエンザ対策のために、通常のインフルエンザ罹患時タミフルの使用を我慢していただく必要もあるかと思います。
それでは、通常のインフルエンザへの対策はどうしたらよいのでしょうか。第1が予防接種です。第2が人ごみを避ける、手洗い・うがい・マスクなどの徹底です。そして、もしインフルエンザに罹ったとき大切なのは栄養・休養・睡眠です。米国疾病予防センター勧告でも「インフルエンザに罹患したら、まず外出を控えて自宅で安静にし、水分補給に努めて、症状の改善を待つ」とあり、「呼吸困難・胸痛が続く・意識が薄くなる・嘔吐が続く・高熱が続く」などの時は医療機関を受診するように勧めています。
インフルエンザも風邪の一種。風邪対策として昔から当たり前のように行われている一つ一つをしっかりと行う事が風邪撃退に一番大切な事なのです。
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