健康の広場
広報誌
かなざわ日赤ニュース Vol.9(平成17年11月発行)
「チーム医療による喘息(ぜんそく)治療と喘息教室の紹介」
知っているようでよく知らない「ぜんそく」とは一体どのような病気なのでしょうか。またどのような検査や治療が必要なのでしょうか。当院で行っている喘息教室を紹介します。
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喘息とは
今やほとんどの方が「ぜんそく」という病名を聞いたことがあると思います。しかしながら「喘息はゼーゼーと呼吸が苦しくなる病気」と知っていても「夜中から明け方にかけて繰り返す咳や息苦しさ」を喘息の症状と気付かなかったり、「症状がなくなったのでもう吸入は止めた。」と自己判断で中止したり、喘息はまだ十分理解されていないようです。
喘息は咳、喘鳴(ぜいめい)、呼吸困難といった症状が繰り返しみられ、気道が狭くなっている病気です。気道では炎症が慢性的に起こっており、様々な刺激に過敏な状態になっています(図1)。症状は自然におさまることがありますが、この炎症を放っておくと気道が狭くなったまま元に戻らなくなってしまう可能性があります。
喘息教室を開催
当院では少しでも患者さまに喘息に対する理解を深めていただくために、平成16年より成人の方を対象に喘息教室を開催し、主に次のテーマに絞ってお話しています。
喘息の検査と治療
(1)喘息のお話(医師)
疾患の概要をお話します。喘息は高血圧や糖尿病と同様に慢性の疾患であり、気道炎症のコントロールが重要です。
(2)喘息の検査について(臨床検査技師)
診断や経過観察に必要な呼吸機能検査、痰(たん)の検査等の意義を説明します。
(3)ピークフローメーターと喘息日記(病棟看護師)
症状が安定しているか日記で経過をみる必要があります。自覚症状のみでは病状は安定したと言えず、ピークフローメーター(写真で医師が手にしています)による気道狭窄の程度の客観的評価が必要であり、これらの指導をします。
(4)喘息治療薬の種類と正しい使い方(薬剤師)
治療薬には発作治療薬と長期管理薬(予防薬)があり、吸入薬の使い方を誤ると病状が悪化することがあり、正しい治療、吸入の仕方の指導を行ないます。
(5)喘息治療薬の副作用と飲み合わせ(薬剤師)
副作用を心配するあまり、治療を自己判断で中止する方がいます。副作用の全くない薬は皆無であり、薬の副作用を理解した上で適切な対処法を学びます。
(6)日常生活と発作時の対応について(外来看護師)
発作の誘因や日常生活上の注意点、発作が出た時の対応について学びます。
(7)特殊な喘息と間違えやすい病気(医師)
喘息の中には解熱鎮痛薬やアルコール、運動で誘発されるもの、職業に関連したもの等があります。咳の発作のみが出る「咳喘息」もあります。その他喘息と似たような症状を呈する疾患があり、これらの疾患との違いを学びます。
早期に適切な治療を
喘息は早期に適切な治療を開始すれば、健常者と何ら変わらない日常生活を送ることが可能な疾患です。受け身の治療ではなく、教室を通して病院スタッフとともに自らの疾患に対する理解を深めていきましょう。
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