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【金沢赤十字病院】広報誌 かなざわ日赤ニュース Vol.7紹介ページです。

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かなざわ日赤ニュース Vol.7(平成17年1月発行)

「寒い季節、脳梗塞に要注意」

日本における脳梗塞の現状と患者動向

「脳梗塞」は、脳の血管が細くなったり、血管に血栓(血の固まり)が詰まったりして、脳に栄養や酸素が送られなくなるために、脳の細胞が障害を受ける病気です。

 「脳卒中」は、脳の血管が原因で起こる疾病(脳血管障害)で、血管が詰まるタイプの脳梗塞と、血管が破れて出血するタイプの脳出血と、くも膜下出血に分けられます。現在では、患者さんの4分の3を「脳梗塞」が占めています。脳卒中の患者数は現在150万人といわれ、「寝たきりになる原因」では最多で3割近くを占めており、さらに増加すると予想されています(図1)。


脳梗塞の診断と治療は一刻も早く

 脳は酸素の大食漢であり、短時間でも血流が途絶えるとダメージをうけてしまいます。脳は重さでは体重の1〜2%しかありませんが、全身が必要とする酸素の20%以上を消費するのです。ですから病院では、できるだけ早く検査と治療を始めることを心掛けています。脳梗塞の診断では、内科的や神経学的な診察を行い、頭部のCTやMRIの撮影、胸部X線撮影、血液検査、心電図等を行います。


脳梗塞の症状とそのタイプ

 脳梗塞の症状としては、手足の麻痺やしびれ、歩行障害、口のもつれ(言葉がうまくしゃべれない)、めまい、急に片方の目が見えにくい、意識がもうろうとする等があります。しびれは、半身の広い範囲がしびれます。
 脳梗塞にはラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症といった3つのタイプがあり(図2)、原因、梗塞の程度、治療薬が各々異なります。
 まずラクナ梗塞は脳の細い血管が高血圧のために細くなって詰まってしまうものです。原因は高血圧で、高血圧が長びくと、血管が壊死(腐った状態)になり、破れてしまい、脳出血がおこります。破れるほどのひどい高血圧でなければ詰まってしまいます、このように、細い動脈の病変による脳梗塞と脳出血は親戚の関係にあります。
 次にアテローム血栓性脳梗塞は大きな血管の動脈硬化によって血栓が出来て詰まるものです。心筋梗塞と同様に、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病が原因となります。
 3つめの心原性脳塞栓症は心臓に出来た血栓が流れて来て大きな血管に詰まるものです。主に「心房細動」という不整脈が原因となり、高齢になると脳梗塞が起こりやすくなります。発生後の治療は困難で予防が重要です。抗凝固薬が有効です。
 ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症の順に大きな範囲の脳梗塞となり、障害も強くなります。


脳梗塞の急性期治療とその予防法

 脳梗塞の急性期治療としては、薬による内科的治療が中心となります。「血液の固まりができるのを抑える薬」、「脳を保護する薬」、「脳のむくみ(腫れ)を抑える薬」、「血液の固まりを溶かす薬」が使われますが、3つのタイプにより使用法が異なります。
 脳梗塞が発症する最大の要因は脱水で、栄養はもちろんですが、寒い季節でも十分な水分をとることが大切です。また、寒くなると高血圧が悪化する場合があり、注意が必要です。



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