健康の広場
広報誌
かなざわ日赤ニュース Vol.4(平成15年11月発行)
〜最新のマルチディテクターロウCTを導入〜 |
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X線CT検査をお受けになられたことのある方は、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
CTでは体のほとんどの部分の詳しい断層像を得ることができるため、現在の日常臨床において、画像診断の中核的位置を占める重要な検査となっています。
当放射線科では、この5月にCT装置を更新し、最新のマルチディテクターロウCT(以下MDCTと略します)を導入しました。
MDCTとは、従来のCTでは各々1個であった、検出器(ディテクター)というX線を受け取る装置の列(ロウ)とその検出器からの信号を画像化する回路を、共に複数化することにより、すばやく、詳しく、広い範囲の写真を撮ることができる新しい方式のCTです。
特にその速さは、従来の当院のCTに比べて10倍をゆうに超える革命的なもので、そのため、一回の撮影で体と同じ3次元のひろがりを持つ精密なデータの固まりが得られるようになりました。
このデータの固まりを、自由な方向や厚さでの断層像に計算しなおしたり、血管などの構造物だけを抜き出し立体で表示したりすることにより、今までのCTでは得にくかった大変有用な情報を持つ画像を作りだすことができます。
例えが適切かどうかわかりませんが、もし、100キロで走る自動車が1000キロで走ることができるようになったらどうでしょうか? おそらく、もうそれは自動車という概念を超えたものとなることが想像していただけると思います。MDCTで得られる画像情報の影響力は、ある意味、そんな状況と似ていると言っても良いかもしれません。もちろん、速く撮れるということは、単純に、撮影の際の息止め時間や、総検査時間が短くなることでもあります。
最近では肺癌検診をCTで行おうという動きもあり、CTはより身近なものとなってくると思われます。
当科では、MDCTの導入により、患者様の検査時の負担をより少なくし、しかも従来に比してより有用で精密な情報を引き出すことを目指しております。
今後も、少しでも患者様に益する方向性を探っていきたいと思っていますので、何卒よろしくお願いいたします。
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